東西ドイツが統一したのは1990年の10月なので、そろそろ21年になるが、実は、今でも東西の経済格差はなくならず、東から西への人口流出が 続いている。統一から現在までで、すでに旧東独の人口は10%減ってしまった。出ていくのは若い世代で、西でのチャンスをものにできる優秀な層が多い。
興味深いのは、男性よりも女性の流出が多いことだ。女性の方が思いっ切りがよく、自分の能力を発揮できるところにさっさと移って行くらしい。そのため旧東 独地域では現在、若い世代の男女比が10対9とかなり偏り、東に残っている男性には、「学歴なし、野心なし、孤独」という不名誉なレッテルが張られる始末 だ。当然のことながら、婚姻数が減るし、子供も生まれない。この10年間で18歳以下の人間が、なんと29%も減った。
東を出た女性が、 西で子供を産めば問題はないが、現実はそうはならず、西の未成年者の数も10%減。現在、ドイツで未成年の数が総人口に占める割合は16.5%。フランス は22.1%、トルコは31.2%なので、やはり極端に少ない。これでは、いくら女性が職場に進出し、ひいては役員になっても、総人口は減るばかり。皆で 着々と衰亡に向かっているようなものだ。